第4回「バスツアー」淡路で温泉!!

 6月14日(土)、「あいゆう会」バスツアーが開催されました。あいゆう会は平成11年6月に発足以来、会員数は232名となり、毎年の恒例行事となったバスツアーも今年で4回目となりました。久しぶりに旧友と顔を会わせ、旧交をあたためる素晴らしい会となっています。今回のバスツアーはあいにくの天候となりましたが、「あいゆう会」の会員79名および播磨ブロック常議員の参加のもと総勢85名が大型バス2台に分乗し、淡路島にある施設の見学を行いました。
 今回のバスツアーは北淡町にある「野島断層保存館」、東浦町にある「あわじ花さじき」、南淡町にある「大鳴門橋記念館」で約500年の歴史を持つ伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」(国指定重要無形民俗文化財)を鑑賞し、最後は三原町にある淡路島最大規模の温泉「さんゆー館」へ行きました。それぞれの場所の紹介や出来事については、参加された方々から紀行文が寄せられていますのでご覧下さい。


雨でも一日を晴れ晴れと
北澤  武

 当日は朝より天気が悪く雨が降ったりやんだりとスッキリしませんでしたが、全コース順調に観光することができました。
 まず初めに北淡町にある「野島断層保存館」を訪問しました。1995年に起きた阪神淡路大震災により発生し、国指定天然記念物となった「野島断層」や震災当時の状況を映しだす3Dスコープなどを見学しました。隣接の住宅が当時の状況をそのまま保存してあり、改めて震災の大きさを実感しました。
 次は東浦町にある「あわじ花さじき」に移動しました。15ヘクタールという広大な花畑の中で明石海峡や大阪湾を一望しながら昼食をとる予定でしたが、あいにくの天候のためバスの中で昼食となりました。雨の合間をぬって大パノラマを満喫するところまではいきませんでしたが、天候の悪さを忘れさせるような花畑を散策しました。
 続いて見学したのは南淡町にある「大鳴門橋記念館」です。ここでは約400年の歴史を持つ伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」(国指定重要無形民俗文化財)を鑑賞しました。3人で1体の人形を三味線の演奏にあわせ操り物語を進めていくという、3人の息が合わないとできない素晴らしい伝統芸能で、当日は恋物語「日高川入相花王渡し場の段」を鑑賞しました。巧みに人形をさばいているのは30から40代の方で、「伝統芸能が受け継がれているなぁ」と感心しました。
 最後は三原町にある淡路島最大規模の温泉「さんゆー館」へ行きました。一日の疲れを癒しました。
 久しぶりに懐かしい人たちと会い、楽しい一日を過ごすことができました。事務局の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。



楽しい時間はあっという間に過ぎました
羽生 勝盛

 楽しみにしていたパンテツクユニオンOB会のバスツアーがやって来ました。朝から天気が思わしくなく、出発前には小雨が降りだしました。それぞれが元気で再会出来た事を喜び、中には何年ぶりの再会かという人もおり、バスの中では話に花が咲いていました。
 明石海峡大橋を渡り、野島断層保存館に着いた頃には雨もやみ保存館の見学が始まりました。特に印象に残ったものは、地震断層で民家の敷地内を横切る様に走る庭に、1メートルの段差があることで大変驚きました。震災からはや8年が過ぎ、世間では記憶が少しずつ薄れ過去のものとなりつつありますが、体験した私達にとっては忘れられない出来事です。この出来事はこれからも語り継いで行きたいと思います。
 あわじ花さじきに着いた頃には大雨でバスの中で昼食を食べ、晴れ間をみて見学しましたがその為時間が短く、もう少し時間があればと思いながら次の場所へ移動しました。次は約400年の歴史を持つ淡路の伝統の人形芝居で、三人で一つの人形を巧みに操作する人形芝居です。芝居の前に、人形をあやつる方法の説明を聞いていたので、芝居を見ていても大変良くわかりやすく、楽しく見ることが出来ました。
 最後の温泉は私がこの旅行で一番楽しみにしていた所で、温泉の中でも話がはずみ疲れがとれ大変気持ちが良いものでした。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、もう少し温泉にいたい気持ちに引きずられながらバスに乗り込みました。車内では渇いたのどを潤しながら、最後まで楽しい時を過ごしました。天気はあまり良くありませんでしたが、事故もなく楽しい一日でした。



これからも参加し、旧交をあたためます
松下 晴孝

 梅雨のさなか、雨男の私が参加するので天気が心配されましたが、参加の皆様の日頃の精進の賜で、傘をささなくてもよかった事を大変有難く思っています。バスも2台で喫煙車・禁煙車の区別をして頂いたので、煙草をすった事のない私としては大変有難いことでした。
 まずは明石海峡大橋です。開通前の平成10年、2回も歩いた事を思い出し、ロマンス街道では5月17日社友会のハイキングで歩いた所をバスの車内で眺めました。
 北淡町震災記念公園では、震災時の断層がそのままの状態で保存されていることに感心しましたが、被災状況は神戸市内の方がひどかったと思いました。又、震災モニュメント「べっちゃなロック」を確認し、風車発電の風車がゆっくり廻っているのに見惚れました。
 南淡町では、淡路人形館の見学では、人形の使い方が解説でよく判りました。平成10年社友会で三原町淡路人形浄瑠璃資料館で見学したのと違っていましたので、参考になりました。
 一日がかりの淡路島周遊により、いろいろな景観を楽しく眺めることが出来ました。惜しむらくは「あわじ花さじき」の昼食をバスの中で喫食したので、ゆっくり旧交をあたためることが出来ませんでした。
 私は昭和57年、深江寮の寮長を最後に退職しましたので、若い方々とはあまりつき合いがありません。今後も色々な行事に参加し、もっと旧交を暖めて行きたいと思います。旅行が出来た事を感謝し、皆様のご健康とご多幸を祈念して筆を止めます。来年は80歳、年輪証である「長寿証」を貰う為に頑張ります。

人形浄瑠璃の動きに感動しました
村上 一夫

 あいゆう会の皆さんとの再会を楽しみにしていました。あいにくの空模様となりましたが、80余名は2台のバスで淡路島に向かいました。
 最初に訪れたのは北淡町震災記念公園、野島断層の真上に地震当時そのままの状態で保存されています。地面が50cmも隆起し、1mのずれは地震のものすごさを物語るものであって、以来8年の歳月を経る中でよくぞ地面がこれだけ動いたのかと当時の地震の揺れを今さらながら思い起こさせられました。地震、雷、火事、親父などといわれるが最近の親父は別としても天変地異の地震はやはり恐ろしいの一語につきます。天気予報と同じようにメディアを通じて情報が流れる日が早く来ることを希望するものです。
 続いて、花さじきで昼食をとりました。幸いにも雨が小止みとなったため、美しいお花畑をしばし散策できました。季節ごとに咲く花々の手入れは大変だと思いつつ、お天気が良ければ大阪湾、播磨灘と一望に眺めることができたのに、あいにくの空模様では視界は数kmの悪さとなりました。
 再び一路、三原町の淡路人形芝居の観覧に向かいました。芝居の前には人形の遣い方などの説明を聞き、安珍、清姫の恋の物語の日高川の渡し場の段の浄瑠璃の語りと三味線の奏でに合わせて、一体の人形を三人の遣い手が寸分違わずに操る技術には感心させられました。遣い手のチームワークの結晶と思われます。しかし、語りの言葉には少し理解するには遠いものがありました。
 コース最後は、温泉につかり汗と疲れをとり、バス車中で冷えたビールで乾いたのどを潤し、酔いも手伝い歓談の内に再会を約して帰路につきました。
 最後になりましたが、今回の企画を計画実行していただいた関係者の皆さんに心よりお礼を申し上げます。




森林ボランティア講座に参加しました
あいゆう会会長 井 上   正

 先の総会で「あいゆう会」の活動方針として、県CSR運動(里山保全と育成など)について何か取り組めるものがあれば、先ず幹事会として検討していく事にしていました。
 そこで、今回その取組みの一環として去る7月5日(土)〜7月6日(日)に神戸市立自然の家(神戸市灘区六甲山町)にて開催された『平成15年度森林ボランティア講座』に参加しました。当日は、中学生から定年退職された方々まで総勢男女47名の中、ユニオンより井上事務局長、あいゆう会から北澤会計と私の計3名が参加しました。
 講座内容としては、【森をとりまく環境と問題点】、【安全な森林作業】、【人工林の保全と管理】、【里山林の基礎知識】、【里山林の活用と管理】の5テーマについて、県の森林事業担当者や大学教授から人工林、里山の現状とこれからのあるべき姿や動植物の生態系など、幅広い内容について研修を行いました。また、自然観察として、屋外で野鳥や植物などの観察も行いました。
 両日を通じてスケジュール的にかなりハードなものでしたが、各参加受講者の研修意欲にはそれを上回る熱意が感じられました。それは初日の夕食後に自己紹介から始まり各活動地現役リーダーによるミーティングや講師とのフリー意見会等が消灯時刻まで続いた事でも判ります。
 なお、本講座はこの秋に予定されている実技研修を併せ受講する必要があり、私達も勿論参加したく思っています。
 この『森林ボランティア講座』は、大切な森林を次代に引き継いでいくために森林・林業に関する理解を深め、森林の基本的な知識と森林整備の技術を学ぶ絶好の入門講座として非常に意義のある講座でした。みなさんも『森林ボランティア講座』に一度参加してみませんか。


講師の話に熱心に聞き入る
井上、北澤さん

空木(ウツギ)を手にとって観察する
北澤さん


▲六甲山にしか生息しないアジサイ